通信総合博物館ていぱーく

1912年に庇(ひさし)の付いた丸型庇付き郵便ポストが登場してから、約30年に渡って大きな変更を加えることなく利用されることになります。

 

しかし、1914年の第一次世界大戦、1939年から開始された第二次世界大戦に必要な戦闘機や戦車などを製造するために原料となる鉄が不足するようになりました。
とくに第二次世界大戦で、戦況が悪化してくると既存の郵便ポストなどもコンクリート製のポストに置きかえられ、物資の不足が補われるようになりました。

コンクリート製の郵便ポストは風雨をしのいだり、一般的な火事に対しても郵便物を守ることができますが、既存の鉄製の郵便ポストのほとんどが失われてしまったことが非常に惜しまれています。

 

戦争に必要な物資を賄うためとはいえ、歴史的に価値がある初期の郵便ポストのほとんどは、戦争に必要な戦車や戦闘機の製造のために失われてしまったことになります。
当時の鉄不足は深刻で、戦争に必要な船なども、現在の九州の造船所でコンクリート製のものが造られていた程になります。

 

今後、コンクリート製の郵便ポストが製造されることはないと思いますが、郵便ポストの歴史においては重要な意味を持っているものといえます。

 

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